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●basic cream soap
苛性ソーダと苛性カリを使った石鹸生地をホイップして、なめらかなクリーム状の石鹸を作ります。
シェービングソープやスクラブソープなどによく使われます。
今回は作りやすさに重きを置いたベーシックなレシピを用意しましたが、オプションを入れながら硬さや使い心地を調節することができます。
材料:
精製水 450g
苛性ソーダ 12g
苛性カリ 88g
ステアリン酸 300g
ココナツオイル 100g
オリーブオイル 100g
グリセリン 150g
(ローズマリーエキス/ROE 2g) |
ホイップソープの作り方
オイル類の湯煎をする
1 鍋にお湯を入れ、湯煎の準備をする。
2 耐熱のボウルにステアリン酸を加え、湯煎を開始する。
3 ココナツオイル、オリーブオイル、グリセリンもボウルに入れ、蓋をする。
すべてが溶けるまで湯煎する。
アルカリ液を作る
4 耐熱容器に精製水を入れる。
5 カップなどに苛性カリ、苛性ソーダをそれぞれはかり、4に加え、よく混ぜる。
石鹸生地を作る
6 3のオイル類がすべて溶けたら、一旦火を止め、ボウルをおろす。
7 5のアルカリ液を加える。
8 ブレンダーで生地がはちみつ状になるまで撹拌する。
湯煎する
9 石鹸生地の入ったボウルに湯煎鍋に戻し、蓋をして、30分湯煎をする。
10分に1度くらい、しゃもじでかき混ぜて様子を見る。
10 30分したら火を止め、蓋をした状態で粗熱が冷めるまで置いておく。
11 粗熱が取れたら、ラップをボウルにぴったりとかけ、1日以上置いておく。
12 寝かせている間に1、2度、生地を混ぜる。
ホイップする
13 石鹸生地が白くなり、グロス感が出て、やわらかくなったことを確認する。
14 香りやスクラブ剤など好みのオプション材料を加える。
15 電動ミキサーで石鹸の塊をこわすようにホイップしていく。
16 硬すぎてミキサーが使えない場合は、精製水を10gづつ足しながらホイップする。
精製水の代わりに、他の液体オプションでもOK。
17 オプションが混ざり、好みの硬さ(軟らかさ)にホイップできたら、容器に詰める。 |
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クリームソープの特徴
・アルカリに苛性カリと苛性ソーダを使います。一般的にカリとソーダの配合費は5:1です。
・クリームソープ独特のクリーム感を出すためにステアリン酸が使われます。
レシピの50%以上入れるとよい、と言われています。
・クリームソープはホットプロセスで行います。通常は2時間半から3時間ほど湯煎するのが
主流ですが、今回は30分のみにアレンジしています。
・湯煎後の生地は1〜3日ほど休ませることで生地を「リラックス」させます。
・リラックスさせたあとの生地をホイップして、クリーム状にします。
生地の状態や好みによってホイップさせない場合もあります。
・ホイップの際に好みのクリームの硬さにするため、水分を加える場合があります。
・できあがったクリームソープに、いろいろなオプションを加えることができます。スクラブ剤やクレイなどのオプションがアメリカではとても人気があります。
・しっかりとした生地はクリームジャーに入れ手ですくいとるタイプ、ゆるく流れるような生地は チューブタイプに入れて押し出すタイプ、と生地の硬さ(柔らかさ)により容器や取り出し方に変化を付けることができます。 |
※シェービングソープやスクラブソープとしてアメリカで人気上昇中のレシピだそうです。
オイルの温度を高くするので、酸化防止剤を入れた方が良いとのこと。いまじんオリジナルの「パワーROE」が、とても使いやすいと、たおさんにお褒め頂きました! |
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作り方のコツ
クリームソープの使用開始は作成から2週間後くらいを目安に、自分の肌で確かめて決定してください。長く寝かせるとよりマイルドになりますが、湿度により石鹸中の水分が変化するため、石鹸の硬さも時間とともに変化します。ゆるくなってしまったクリームソープは乾燥(または加熱)で水分を飛ばすことで、硬くなってしまったクリームソープは水分を足すことで調整することができます。また、湯煎後の生地を寝かせておいて、使う前にホイップしてもよいでしょう。寝かせておく生地も水分が変化しますので、ホイップの際は生地の状態と天候にあわせて水分量を加減してください。
クリームソープ作りの道具
はかり
アルカリ水を入れる容器(蓋付きプラスチックボトル/耐熱ガラスカップなど)
アルカリをはかる容器(計量カップなど)
計量カップなど(オイル類を個別にはかる場合)
ブレンダー
鍋(湯煎用)
耐熱ボウル(湯煎できるもの)
しゃもじ(プラスチック)
ホイップ用のボウル(ホイップの際、飛び散るので深さのあるものがおすすめ)ハンドミキサー
計量スプーン
エプロン、ゴム手袋
新聞紙、ペーパータオル
鍋つかみ(手ぬぐいやタオルなどでもOK)
*素材はステンレススチール、ガラス、プラスチックを使ってください。
*アルミニウム、銅、鉄、テフロン加工のものは材質が変質する可能性があるので避けて下さい。 |
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